Fall/Winter2011セール 2月9日(木)~23日(木)
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私たちは「言葉よりも行動を」を信条としています。けれどもその一方で、言葉の持つ力も重視しています。ストーリーを語ることで人びとに影響を与えることができ、また、環境に関する優れた書き物は地域社会での問題を明確に、詳細に提示することができます。パタゴニアの環境エッセイはこうしたことの証明や反映であり、環境に対する怒りや抗議の声でもあります。ここでは、パタゴニアのスタッフや活動家、そして友人の言葉を通じて、断固とした現在進行中の原生地域保護活動をご紹介しています。

私たちが止めなければ、ダムは造られる

by イヴォン・シュイナード
「なぜ自然保護論者はいつも何かに反対しているのか」と問われたとき、環境保護主義者デイビッド・ブラウアーはこう答えた。「何かに反対しているとき、それは別の何かを応援していることになります。ダム建設に反対するのは、川を応援しているからです」

私たちが止めなければ、ダムは造られる

衣料品の染色

by ヴィンセント・スタンリー
パタゴニアの前身シュイナード・イクイップメントは、コークス炉で成形されたクロムモリブデン鋼製ピトンや航空機に使えるほど高品質なアルミニウム製チョック、また亜麻仁油に浸けたヒッコリー製のシャフトが付いたハンマーといった、世界最高のクライミング用ギアを作る小さな会社でした。中庭では高速ドリルの音がうなり、作業小屋は機械油の臭いに満ちていました。

衣料品の染色

水は誰がどう分けているのか

by 清野 聡子
天から降った雨は川を通じて海に注ぐ。それが当たり前の自然の仕組みである。しかしいま、河川の水が海までほとんど到達しない川が国内外に出現している。その例として、中国の黄河での断流を思い浮かべる人も多いかもしれない。だが日本の川でも、河口に水面が広がっているため見た目の景色は川なのに、じつはそこには海水が満たされているという場所が出現している。

水は誰がどう分けているのか

赤い景色

by エイミー・アーバイン・マクハーグ
太平洋からじかに吹きつけてくる春の疾風が、モハビ、ソノラ、グレート・ベースン、チワワなど、アメリカ南西部の砂漠の砂をすくいあげる。空中の砂粒は西部各州に運ばれると、やがてコロラド州南西部のサンファン山脈の真っ白に輝く雪原にこびりつく。サンファン山脈には良質の急斜面が広がるテルライドや、クランポンのつま先で登るのに適したユーレイの氷瀑がある。

赤い景色

窮地に追い込まれたヒキガエル

by キャリン・ナットソン
ロスパドレス国有林の山に日が沈み、尖った頂が変わりゆく空にギザギザの輪郭を描いています。黄昏のなか、セスピ川の上空にタカが舞い上がりました。タカは曲がりくねった川を見渡すと、空を見上げた3人の頭上を飛びながら薄れゆく光に消えていきました。

窮地に追い込まれたヒキガエル

隠された日本の水の物語

by 篠 健司
パウダースノーを追い求めるスキーヤーやスノーボーダーにとっても、あるいは幻の魚といわれる日本最大の淡水魚イトウの保護に取り組む釣り人にとっても、特別な地である北海道ニセコ。冬のあいだに羊蹄山やニセコ連山などの山岳地帯に降り積もる豊富で質の高い雪は、国内外から多くの人びとを呼び寄せる。雪は春には雪解け水となり、最近20年振りにイトウの自然繁殖が確認された尻別川流域を満たし、さらに良好なラフティング環境も提供する。

隠された日本の水の物語

川の終わりには

by ジョナサン・ウォーターマン
合板の掘建て小屋や石投げをして遊ぶ子供たちの横をパドリングして過ぎると、ますます狭まるエル・リオ・コロラドの流れにボートごと吸い込まれるような気がした。まるで排水溝に向かう漂流物のようだ。私は川が終わらないようにと祈る気持ちで息を止めた。ゴミの燃える臭いが立ちこめる朝靄のなか、上流に架かる国境の橋をマフラーの付いていないトラックがうるさく走っていた。


川をダムから救う

by クレイグ・チャイルズ
世界の川がまたひとつ失われようとしている。南アンデス山脈から奔放に流れ出る青緑色のチリ最大の川、リオ・バケル(バケル川)は水源から海までのその全長にダムはひとつもない。今の所は…。

川をダムから救う

水の問題を見つめ直す

by A SEED JAPAN 水プロジェクト
「人口が90億人を超える2025年には人間が使える水が足りなくなる」という内容の記事を目にしたとき、私は実際に生活がどのように変わるのか想像できなかった。なぜなら日本では、蛇口をひねればいつでも水が出てくるし、ペットボトルの飲料水がどこにでも売られているほど水は豊富にあると感じられるからだ。

水の問題を見つめ直す

水不足という暗流

by マット・シュテッカー
サンロレンゾ・リバーの正確な水源は分かりにくい。川がはじまるのは太平洋から流れ込む霧や豪雨から水を集めるレッドウッド(アメリカスギ)がそびえる、カリフォルニア州サンタクルーズ山脈のどこかだ。水滴は吸湿力のある林床から地中深くに浸透し、冷たい湧き水となってふたたび地上に現れる。

水不足という暗流

新たなる展開へ

by 藤倉 克己
あらためて「水」の話をしよう。この地球のおよそ3分の2が水に覆われていることはよく知られている。もう少し細かい数字では地球全体の水の97%は海水と塩水であり、それら以外の淡水といわれるものはわずか全体の3%しか存在しない。しかもその淡水のうちの97%は氷か地下水であるから、われわれ全人類が現在あたかも自由に使っている水とは、地球全体からすると0.008%に過ぎないことになる。

新たなる展開へ

パタゴニアの水資源問題への取り組み

by ヴィンセント・スタンリー
パタゴニアは友人やお客様とともに水資源問題を理解し、その解決に向かって取り組む2年間のキャンペーン「アワ・コモン・ウォーターズ」を新たに開始しました。このキャンペーンはこれからの数十年間に地球が直面することになる淡水危機に焦点を当てると同時に、パタゴニアの企業としてのあり方そのものにもメスを入れます。

パタゴニアの水資源問題への取り組み

コロラド・リバーを救おう

ロッキーマウンテン国立公園の大陸分水嶺沿いにきらきらと揺らめくコロラド・リバーの源流は、4,000メートル級の高峰から流れ出る純粋な雪解け水です。

コロラド・リバーを救おう

セミクジラにとってふさわしい時代とは?

by カール・サフィナ
この20年間で記録が残っているタイセイヨウセミクジラの死因の半数は、船舶との衝突である。セミクジラの英名は「right whale」だが、その由来は泳ぎが遅く、死んでも沈まずに浮くために、捕獲するのに「ふさわしい」種類のクジラだと考えられたからである。しかしその捕獲するのにふさわしいセミクジラたちは、銛や漁具はもちろん、化学薬品や気候変動など、人間によるありとあらゆる不当な行為によって痛めつけられてきた。

セミクジラにとってふさわしい時代とは?

それを壊せば、彼らはやって来る

by マット・シュテッカー
山深い谷間を流れる冷たく澄んだ水のなかで、オレンジがかったピンクのひとにぎりほどの卵が、色とりどりの砂利に守られています。半透明の殻のひとつのなかで小さな目と細長い体が動き、その生命の揺さぶりによって卵の殻には割れ目ができます。

それを壊せば、彼らはやって来る

アイダホの潮

by スティーブン・ホーリー
晩夏の水位の低い流れが私たちのカヤックをどうにかこうにか主流に押し出した。アイダホ北中部の広大な原生地域を流れる河川のひとつであるこの川は、私がビッグフット・クリークと呼ぶ支流の入り口へとつづいている。そこでも水位は岩をうっすらとおおう程度しかなく、意地を張って川を進みつづけるよりは、たとえ靴下を履いていなくとも、脇の峡谷を16キロ歩く方がずっとましな選択に思えた。

アイダホの潮

環境エッセイ・アーカイブ

「言葉よりも行動を」を信条としている私たちですが、その一方で、言葉の持つ力も重視しています。ストーリーを語ることで人びとに影響を与えることができ、さらに環境に関する優れた書き物は地域社会での問題を明確に、そして詳細に提示することができるからです。パタゴニアの環境エッセイは、それを証明するものであり、反映したものであり、さらには環境に対する怒りや抗議の声でもあります。ここでは、パタゴニアのスタッフや活動家、そして友人の言葉を通じて、解決の困難な現在進行中の原生地域保護活動をご紹介しています。