Bio
ジェリー・ロペスについてきちんと語ろうとすれば、本が数冊書けるだろう。彼の功績は「パイプライン」をまったくオリジナルに乗りこなした最初で最後のサーファーとして、もっとも顕著に知られている。また世界最高のレフトと考えられた「グラジガン」、いわゆる「Gランド」を発見したインドネシアの冒険家グループの一人でもある。サーフィン映画のクラシック『ビッグ・ウェンズデー』には本人役で登場し、近年では、2003年に雑誌『Surfing』のサーフボード・デザイン特集号で「シェイパー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。海での活躍と同様に、陸でも知性と直感にあふれるカリスマ的人物として存在する。家族とともにオレゴン州ベンドに暮らし、サーフボードをシェイプしながらスノーボードの本質を追求している。
近況
最近のプロジェクトは?「息子の教育。16歳になったけど、今のところ順調だね。みんな雪が大好きな家族と一緒に山の近くに住んでいるから、スノーボード三昧の毎日さ。妻と私はノルディックスキーにもよく出かける。ここでの夏は短いけれど、とても気持のいい季節だからいつもキャンプしてるよ。
あとは、相変わらずサーフボードをシェイプしている。ボードを作りつづけて37年になるけど、この作業はいまでもクリエイティブでアーティスティックで楽しい。それに、いざ自分のボードが欲しくなったときのためのいい練習にもなるしね。
サーフィンの体験を綴った本を執筆中なんだ。クリスマスのころには出版できると思う。
未来は予見できないほうがいい。新しい何かを期待して朝を迎える楽しみがなくなっちゃうからね」
環境活動
「とにかく無駄が嫌いな性格なんだ。私が緑の多い土地に住むようになったのは、自然を維持することの重要性を忘れないようにとの、運命の導きだと思っている。
波は次から次へと永遠に押し寄せてくるように見える。比喩的な意味でね。でも、世の中がいまのペースでありとあらゆるものを消費しつづけたら、ある時点で波はなくなってしまうだろう。そんな悲劇は子供たちのためにも、なんとかして避けなければならない。
現代社会では『使って、捨てて、次を手に入れる』というパターンが蔓延している。でも、もはや地球はそんな生活を続けられる状態ではない。現状を変える何らかの行動が必要なんだ。私は世界に平和をもたらすためには、まず自分自身に平和を見つけることが大切だと思う。自分自身を変えることが世の中を変える第一歩なんじゃないかな」
お気に入りのパタゴニア製品
「パタゴニアのウェアはデザインが機能的で着心地がよく、丈夫で長持ちする。それに加えてオーガニックコットンや使用済みのペットボトルを再利用したポリエステルなど、持続可能性とリサイクルを意識した素材で製品をつくる姿勢は見ていて気分がいいし、まったく理にかなっている。
おすすめのウェブサイト
gerrylopezsurfboards.com ジェリー・ロペスがシェイプするサーフボードを紹介
ジェリーの好きな言葉
「馬に乗るときは、馬の行く手に従う」作者不明
「肝心なのは波が波であるということ」作者不明