ティンシェッド(ブリキ小屋)では、世界中を旅する友人やアンバサダーたちからのストーリーを、ビデオやスライドショーなどでお楽しみいただけます。
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最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘をならし、解決に向けて実行する。
― パタゴニアの企業理念
さらにグリーンな建造物
グリーン・ビルディングの実践とは、環境に対する責任、資源の効率性、居住の快適性、地域社会に対する配慮などのバランスを目指すことです。米国グリーン・ビルディング協会 (USGBC) から「エネルギーと環境に配慮したデザインにおけるリーダーシップ (Leadership In Energy and Environmental Design / LEED) 」のシルバー認定を受けることを目指し、パタゴニアはリノ・サービスセンターの171,000平方フィート(約4,800坪)におよぶ拡張工事に対して高い環境基準を設定しました。USGBCは“グリーン・ビルディング”評価システムを確立するため、1990年代末に建設産業のあらゆる分野のリーダーで構成された連盟組織です。LEEDは建造物のパフォーマンスを評価し、環境の持続可能性目標を満たすためのあらゆる枠組みを提供しています。パタゴニアがこの施設をLEEDゴールド基準を満たすように努力することで、この建物が環境に及ぼす影響が緩和します。これはパタゴニア理念の中核でもあります。LEEDはさまざまな領域に重点を置いていますが、パタゴニアは下記の部分に特に焦点を絞っています。
雨水の排水管理
雪や雨が、駐車場や屋根、歩道のような浸水性のない表面に降ると、そこにあるオイル、ガソリン、洗浄剤、農薬、ゴミ、その他の汚染物質とともに流れ出します。そして近くにあるリノ市の上水道の85%を供給するトラッキー川に流れ込む可能性があります。パタゴニアの施設から流れ出る雨水の比率や品質が、施設建設以前のレベルを超えないようにするため、パタゴニアの土木技師は、ほとんどの商業施設に見られる管理システムの水準を超える設計をしました。たとえば駐車場では、雨水が地中に浸透して自然界に戻るよう、透水性の舗装を敷きました。また、ランドスケープには調節池を設け、天然フィルターとなる土中に流出水が入り込む前に捉えるようにしました。さらに、製品搬入ドックの舗装区域には、含油土壌分離ユニットを設置し、雨水がトラッキー川につながる街の雨水排水路に流れ込む前に、積極的に汚染物質をろ過して除去するようにしました。
最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘をならし、解決に向けて実行する。
― パタゴニアの企業理念
さらにグリーンな建造物
グリーン・ビルディングの実践とは、環境に対する責任、資源の効率性、居住の快適性、地域社会に対する配慮などのバランスを目指すことです。米国グリーン・ビルディング協会 (USGBC) から「エネルギーと環境に配慮したデザインにおけるリーダーシップ (Leadership In Energy and Environmental Design / LEED) 」のシルバー認定を受けることを目指し、パタゴニアはリノ・サービスセンターの171,000平方フィート(約4,800坪)におよぶ拡張工事に対して高い環境基準を設定しました。USGBCは“グリーン・ビルディング”評価システムを確立するため、1990年代末に建設産業のあらゆる分野のリーダーで構成された連盟組織です。LEEDは建造物のパフォーマンスを評価し、環境の持続可能性目標を満たすためのあらゆる枠組みを提供しています。パタゴニアがこの施設をLEEDゴールド基準を満たすように努力することで、この建物が環境に及ぼす影響が緩和します。これはパタゴニア理念の中核でもあります。LEEDはさまざまな領域に重点を置いていますが、パタゴニアは下記の部分に特に焦点を絞っています。
雨水の排水管理
雪や雨が、駐車場や屋根、歩道のような浸水性のない表面に降ると、そこにあるオイル、ガソリン、洗浄剤、農薬、ゴミ、その他の汚染物質とともに流れ出します。そして近くにあるリノ市の上水道の85%を供給するトラッキー川に流れ込む可能性があります。パタゴニアの施設から流れ出る雨水の比率や品質が、施設建設以前のレベルを超えないようにするため、パタゴニアの土木技師は、ほとんどの商業施設に見られる管理システムの水準を超える設計をしました。たとえば駐車場では、雨水が地中に浸透して自然界に戻るよう、透水性の舗装を敷きました。また、ランドスケープには調節池を設け、天然フィルターとなる土中に流出水が入り込む前に捉えるようにしました。さらに、製品搬入ドックの舗装区域には、含油土壌分離ユニットを設置し、雨水がトラッキー川につながる街の雨水排水路に流れ込む前に、積極的に汚染物質をろ過して除去するようにしました。
インテリジェント・ランドスケープと外観デザイン
樹木は木陰を作り、蒸発散を通じて周囲を冷します。ところが土地は開発により樹木が取り除かれ、アスファルトの駐車場や屋根、歩道などに見られる暗い色の非反射性の表面にしばしば置き換えられてしまいます。これらは熱を吸収・放射し、気温上昇を引き起こします。パタゴニアではアスファルトの代わりに駐車場や駐車場に通じるドライブウェイの敷地のすべてに明るい色のコンクリートと透水性舗装を導入しました (LEED認定を受けるための条件は30%)。さらに、樹木を植えて木陰ができるようにしました。屋根は熱を反射する単層の白色薄膜で覆いました。これは「エネルギースター」プログラムの条件に準拠するものです。
水効率のよいランドスケープ
ランドスケープへの灌漑は大量の飲用水を消費します。これに対してネイティブ (野生型) ランドスケープは、ほぼ自然の降雨量だけで維持することができます。また、地域固有の植物は、鳥類、哺乳類、昆虫など、地域固有の野生生物を引き付ける傾向があります。固有の植物を植えた土地は、その自然環境とはるかにうまく共存できます。LEEDの基準は、この地域における同規模の一般的な商業ビルで灌漑に使用する飲用水の50%以上を使用しないよう求めています。パタゴニアは水を大量に消費する植物や芝生を植える代わりに、さまざまな自生の植物、低木、樹木を利用する乾性ランドスケープを設計するよう造園技師に依頼しました。
水使用量の最小化
私たちが水を浪費すると、生命を維持する河川、湖水、帯水層の枯渇を加速させます。また、生じた廃水を処理するためにもエネルギーを消費します。1992年の省エネ基準は、すべてのトイレ、シャワーヘッド、蛇口に関して節水基準を確立し、米国における1日の水使用量を推定65億ガロン節約することを達成しました。しかし、より高いLEED基準を満たすためには、建物自体 (灌漑用水を含まない) を対象に計算した場合、基準値を30%下回る節水量を達成しなければなりません。水使用の効率を最大限にするため、一使用あたりの流量が1.6ガロン(約6リットル)のトイレ、水を使用しない小便器、さらに1分あたりの流量が0.5ガロン(約1.9リットル)で、自動的に止まる洗面所の蛇口を採用しました。配管工事技師によるこの計画は大きな成功を収め、基準値をなんと40%も下回る節水量を達成しました。
エネルギー使用量の最適化
再生不能な化石燃料を燃焼して発電したり、熱を作り出したりすることは、空気、土壌、水を汚染し、地球温暖化を加速させ、炭化水素に依存するすでに不安定な世界をさらに不安定にします。水力発電用ダムは貴重な景観を水没させ、重要な野生生物の生息地を破壊させます。また、原子力発電も放射性廃棄物、核兵器の拡散、悲惨な事故を起こす潜在性など、さまざまな脅威をもたらします。LEED認証制度の一環として、パタゴニアはエネルギー使用量の削減にいくつもの対策を講じました。照明器具には、光センサや人感検知機を備え、照明を使用していないときは自動的に消灯するようにしました。最高の効率を有する業務用給湯タンクは輻射熱暖房システムを動かしています。屋根にはR30断熱材、倉庫の壁面にはR12硬質断熱材を使用し、冬には建物内の熱を保持し、夏には涼しさを維持するようにしました。また、倉庫ではエアコンを使用していません。これに代わるものとして、昼間の熱い空気を夜間の冷たい空気と入れ替えるナイトフラッシュ・システムを採用しました。これらの対策が、さらに快適な室内環境を生み出し、同時に、機器と稼動の両面での経費を削減しています。小さな省エネであっても、年月を重ねると環境や経済面での大きな進歩となり得るのです。
*注釈)「R30/R12」:熱抵抗値®は「熱の伝えにくさ」を表す値で、数値が大きいほど熱が伝わりにくく、断熱性能に優れた材料といえる。
監視プログラム
建物がどの程度のエネルギーや水を消費しているかを測定・実証する能力があれば、運営者がその性能を最適化し、機械的な故障を確認するうえで役立ちます。また監視プログラムにより、この建物の予想寿命50年間における、資源消費関連の経費や環境への影響を大幅に低下させることができます。LEED認証制度は、サービスセンターがピーク水準で稼動するよう計測装置を設置することを求めています。この計測装置が、照明システムや制御、モーターの一定負荷と可変負荷、可変周波数ドライブ、空気および水の節約装置、熱回収サイクル、空調、静圧および換気量、給湯タンクの効率、建物関連処理エネルギーのシステムと機器、屋内上水配管、および屋外灌漑システムを監視します。施設のスタッフは中央ワークステーションを利用して、 容易にシステムの稼動状態を確認することできます。
建設廃棄物の削減
建設と取り壊しの作業は固形廃棄物を大量に生み出しますが、その大半はリサイクル可能なものです。これらの廃棄物をリサイクルすれば新規資材の需要を軽減でき、また資材の採取、処理、運搬プロセスから発生する環境へのインパクトを低下できます。リサイクルしない場合、これらの資材は埋立地に廃棄されることになり、地下水を汚染し、貴重な緑地を侵害することにもなりかねません。LEEDの目標をもとに、建設、取り壊し、整地の際に発生する廃棄物の総量の少なくとも75%をリサイクルまたは廃物利用することを目指した廃棄物管理プランを開発し、実施する必要がありました。これらの資材には、金属、コンクリート、段ボール、木材などがありますが、その行き先をゴミ箱ではなく、分別して容器に保管してリサイクルするようにしました。
リサイクル素材を含有する建設材料の使用
リサイクル素材を含む建材を使用することにより、新規資材の採取、収穫、製造に起因する環境負荷を軽減します。また、 固体廃棄物を減らすことにより、それに関連する土壌、水、空気への影響を少なくしています。サービスセンターに使用した建材の少なくとも10%は消費者から回収/リサイクルされた素材もしくは産業リサイクル素材からなります。壁や床のコンクリート、屋内の柱や屋根構造体の鋼鉄は、大部分がリサイクル素材を含む材料です。
地元建材の使用
建設現場に近い場所で製造された建材を使用することで、地域経済を支援し、化石燃料消費を抑制し、空気汚染や交通渋滞を減らすことができます。LEEDは、使用する建材や製品の少なくとも20%が半径500マイル(約800km)以内で製造されたものとすることを定めています。またその製造物に使用された原材料の50%は、建設現場から500マイル(約800km)以内で採取、収穫、または回収されたものでなければなりません。パタゴニアは使用する建材がLEEDのこれらの要件を満たすことを義務づけました。
認証木材による建設
木材は、真に持続可能な資材になりえます。再生可能で、生分解性があり、毒性がなく、エネルギー効率が高く、さらにリサイクル可能です。しかし、森林が不適切に管理され、多くの場合必要以上の木々が伐採されています。これは生物の生息環境多様性の喪失という結果をもたらし、土壌侵食、土砂の堆積、水と空気の汚染、固体廃棄物を生むことになります。森林管理協議会 (FSC) が認定した木材は持続的に管理された森林から採取されたもので、その森林の長期にわたる健全性と、その本来の姿を保つことを保証しています。LEEDは、この建物に使用される木材由来の建材の50%がFSC認証であることを義務づけています。パタゴニアはこの要件を上回り、木材製品のほぼ全部についてFSC認証製品を使用しました。
VOCを含まない材料あるいは低VOC材料の使用
多くの建材には、屋内外の空気を汚染する化合物が含まれています。その中でもっとも顕著なものは揮発性有機化合物 (VOC) で、太陽光と大気中の窒素に反応し、スモッグの主成分である地表オゾンを生成します。 この化学物質は、人の健康、農作物、森林、生態系を危険にさらします。また肺組織にダメージをおよぼし、肺機能を低下させ、他の刺激物質に対して肺を過敏にします。LEEDは、この建物に使用されるすべての接着剤やシーリング材のVOC含有量が、カリフォルニア州の南岸域大気管理局が義務づけている現行の含有量限度以下であることを求めています。ペンキやコーティング剤のVOC放出量は、独立非営利組織であるグリーンシールが定めた基準GS-11要件の化学成分の上限を超えてはなりません。また、カーペット・システムは、カーペット&ラグ研究所のグリーン・ラベル屋内大気テストプログラムの要件を満たす、あるいはそれを超えるものでなければなりません。さらに、集成材および農産物の繊維質を原料とする製品には、添加の尿素樹脂が含まれていてはいけません。パタゴニアのサービスセンターはこれらの分野のすべてがLEED基準を満たしています。
電気照明に代わる自然光の利用
自然光は屋内環境を改善します。調査によれば、自然光で照明された部屋で仕事をする人は、その生産性が大幅に向上することが示されています。また、照明に使用するエネルギー消費量を50~80%も抑制することにもなります。これは、天然資源を保全し、空気汚染や温室効果ガスを削減し、経費の節約につながります。LEEDは、重要な視覚的作業に使用するすべてのスペースの75%において、少なくとも2%の昼光率を達成することを奨励しています。パタゴニアは、太陽の動きを追跡する天窓を採用し、さらに屋根に取り付けた半透明の排煙口を使ってサービスセンター屋内に自然光を反射させて採り入れることで、この基準を満たしました。
カーボン・オフセット
化石燃料を燃焼して発電すると二酸化炭素が発生します。これが地球温暖化の原因となる温室効果ガスです。無公害性で再生可能な資源で生成した電気を購入するのが理想ですが、この地域の電気会社は再生可能なエネルギーを提供していません。サービスセンターの拡張部分で使用する電気を通じて発生する二酸化炭素を相殺するため、パタゴニアはカーボン・オフセットを実施しています。これは電気の購入費用より高くなりますが、再生可能エネルギーの普及を支援することになります。パタゴニアは非営組織ボンヌビル環境財団からカーボン・オフセットを購入しています。この収益はすべて再生可能エネルギーの普及および集水域の保護を支援するために使用されます。
環境改善のためのその他の取り組み
グリーンな清掃管理
クリーニング製品の多くは、有害な化学物質や苛性剤類、合成洗剤を含んでおり、これらの製造や使用は環境に有害な影響を与えます。サービスセンターのクリーニングには、グリーンシール認定の無毒性製品を使用しています。またすべての紙製品は再生素材を含んだものを使用しています。
代替輸送手段の促進
自動車の排ガスは空気を汚染し、酸性雨や地球温暖化の原因となります。燃料生産のために石油を抽出、精製、輸送することは、環境に対して数え切れないほどの悪影響を与えます。マイカーの使用を少なくすれば、エネルギーを節約し、交通渋滞や環境への影響を軽減できます。また駐車場や道路が占めるスペースの割合が減れば、緑地用のスペースが増え、雨水流出や周囲温度を抑制することになります。自動車使用に関するLEEDの要件を満たすため、パタゴニアは従業員の5%以上が利用する安全性を確保した自転車置き場 に便利な更衣室、シャワールームそしてロッカー室を併設し、商用としてハイブリッド車を購入し、相乗り通勤や代替燃料車を利用する従業員への優先パーキングの確保 (パタゴニアは燃費がガロンあたり45マイル(19キロメートル/リットル)以上のハイブリッド車の購入、またはディーゼルから植物油燃料システムへの変換に対して2,500ドルの補助金を提供しています)、さらに相乗り通勤者には報償を与えるほか、サービスセンターの駐車容量を限定して、地元の建築規制の最低要件を超えないようにしました。
光害の削減
設計のよくない屋外照明は上向きに光を照射し、夜空を見えにくくするばかりでなく、夜間の環境に影響を与えます。しかしながら、配慮ある設計やていねいなメンテナンスを行えば、悪影響を抑えることができます。建物や敷地からの光の漏れをなくすため、パタゴニアでは遮断性の高い照明器具を設置しました。また併設した直営店の看板には下向きの照明器具を使用して照明が看板のデザイン部分だけに当たるようにし、上向きに照射しないようにしています。光が敷地の境界を超えることはありません。
リサイクル可能品の収集と保管
リサイクルできるものはすべてリサイクルすることで、天然資源を採取する必要性や、埋立地や焼却炉から発生する環境への影響を抑制しています。LEED基準を満たすため、建物全体を対象に、紙類、段ボール箱、ガラス、プラスチック、金属を、分類、収集、保管することを専用とした、利用しやすいリサイクル場所を提供しなければなりませんでしたが、パタゴニアではこの要件をさらに一歩進めた取り組みを実施しています。従業員用キッチンにリサイクルやコンポストのための分別箱を配置し、アルミ、プラスチック、ガラス、段ボール箱、植物の廃棄物を収集しています。大型荷物用のプラスチック輸送バッグも収集し、これを再生プラスチック木材の製造メーカーに売却しています。木製パレットはできる限り長期間にわたって使用し、その後にリサイクルします。また、事務用紙はその場で収集し、メモ用紙として再利用します。インクカートリッジのリサイクルを行うほか、旧式のコンピュータや電子製品は、修理調整して、恵まれない家庭やコミュニティ団体に譲渡する地元企業に寄付しています。また、「つなげる糸リサイクルプログラム」を介して、着古したキャプリーン® 製品を回収し、リサイクルしています。リノ市では、紙類や段ボール箱を道路わきで回収し、リサイクルする事業を実施していないため、従業員には、旧式の電子機器や再生利用可能な家庭用品をサービスセンターに持ってくるよう勧めています。
米国グリーン・ビルディング協会 (USGBC) のLEED「新築・大改築のための参照ガイド」を本ページの情報の多くに参照させていただきました。心より感謝いたします。
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LEED認証制度や環境に配慮した建築に興味をおもちの方に役立ちます。この説明書は実際に必要なときだけ印刷し、できるかぎり印刷用紙を節約するようご協力をお願いします。ダウンロードするには右クリックしてください。