ジェームズ・プロセックとパタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナードがはじめて顔を合わせたのは1999年、イエローストーンへのフィッシング・トリップでした。そのときにジェームズが語った世界各地の様々なトラウトを手に取るまでの努力とそれらトラウトが直面する難題は、のちにイヴォンがジェームズの取り組みを支援するきっかけとなりました。
ワールド・トラウト・イニシアティブは野生の魚の保護活動を行う個人や団体と協力し、その活動を広め、魚の保護活動を実践しているグループに助成金を提供することを使命としています。人びとの心を引き付けるストーリーを語り、釣り人や利害関係者に行動を呼びかけることで、何らかの変化を起こすことができると私たちは考えました。
保護活動に取り組むグループへの助成金を集めるため、ジェームズ・プロセックが世界中を旅しながら描きあげた作品集『Trout of North America』と『Trout of the World』に収められているアートワークを使うというアイデアが生まれました。アートワークをプリントしたTシャツは、パタゴニアを通して世界中で販売しています。そしてTシャツ1枚の売上につき5ドルを、毎年特定の草の根環境保護グループや個人を対象に平等に分配/寄付しています。
2005年1月の発足以来、釣り愛好家らは71,543枚のワールド・トラウト・Tシャツを購入し (2008年7月31日現在)、357,715ドルを集めました。助成先は、Penobscot River Restoration Project、Greenback Conservation & Restoration Programs of Colorado Trout Unlimited、尻別川の未来を考える オビラメの会 (日本)、Yellowstone Park Foundation、Bonefish & Tarpon Unlimited、 Friends of Wild Salmon、Balkan Trout Restoration Group、Trout Unlimited Driftless Area、Stripers ForeverThe Golden TroutProject、Wild Steelhead Coalition and Montana River Actionなどの保護団体です。また、ワールド・トラウトの支援者たちは、みずから草の根環境保護団体を探し、寄付やボランティア活動の時間を直接提供しています。